バセドウ病
【バセドウ病の特徴と症状】
日本人の甲状腺の病気のほとんどがバセドウ病
バセドウ病は、甲状腺ホルモンが通常より過剰につくられることによってさまざまな症状が現れる病気です。日本人の甲状腺機能亢進症のほとんどがこのバセドウ病といわれています。患者としても最も多いのは、20~30代の若い女性が多いといわれています。めずらしい病気ではなく、女性の300人に1人が治療を受けています。治療法がそれなりに確立しているので、適切な治療を行えば治すこごたできるといわれています。
免疫が勘違いを起こすことが原因
バセドウ病患者は、体内で免疫が勘違いを起こして、甲状腺を異常に刺激する抗体をにつくってしまいます。この抗体が甲状腺を刺激することで甲状腺ホルモンを過剰につくらせます。これがバセドウ病の原因です。
なぜ、免疫が間違いを起こすのかという理由はいまだ解明されていません。現在のところ遺伝的になりやすい素因と環境的な因子が組み合わさって発症すると考えられています。もともとなりやすい体質の人がストレスなどをきっかけとして免疫に異常が起こることで抗体がつくられます。ストレスの引き金になるものとしては、辛い出来事、不安、ウイルス感染などが考えられています。
バセドウ病の症状
甲状腺ホルモンは、全身の細胞に作用して代謝を調節しています。バセドウ病になると、その甲状腺ホルモンが過剰になるため、首の腫れや眼球突出といった特徴的な症状に加え、全身の臓器にさまざまな症状を現します。以下にその症状をご紹介します。
首のはれ
甲状腺は皮膚の表面の近くにあるので、はれると目視ですぐわかります。
首の前の鎖骨の上あたりのはれがしこりとなってでてきます。とくに痛みはありません。人によってはれの程度はさまざまです。はれの大きさと症状の重さとは関係ありません。腫れが大きい場合は、薬の治療を中止できない傾向があるようです。
バセドウ病眼症
バセドウ病にかかると、特有の大きく見開いて突出した目の症状「眼球突出」が現れます。これは眼球を動かす筋肉が厚くなったり、眼球奥の脂肪が増えたりすることで、眼球が前に押しだされるために起こります。
眼球が突出すると、まぶたがはれたり、炎症を起こして涙がでたり、痛くなったりすることもあります。さらに、腫れがひどいとものが二重に見えたりして視覚障害に陥ります。
そのほか、バセドウ病の眼症では、下を視たときに上眼まぶたの下降が遅れがちになる「Grafe徴候」や、正面を視ることで上眼まぶたが後退してしまう「Dalrymple徴候」などがみられることがあります。
全身症状
バセドウ病になると、甲状腺ホルモンが過剰に分泌するので、全身の代謝が異常に高まってさまざまな全身症状がおこります。症状は人によって異なります。以下に代表的なものを簡単にご紹介します。なお、すべての症状が一度にあらわれるわけではありません。
- 酸素がたくさん必要になることによる動悸・脈のはやまり(胸のドキドキ)、脈の乱れ、高血圧
- ふるえ、筋力低下(エネルギー変換が激しいため)、疲れやすい
- 消化管が活発なことによる下痢、過食(すぐにエネルギーに変えるので体重は減少することが多いが、まれに食べすぎて増加する人もいる)
- 新陳代謝が盛んなためにおこる多汗(これにより喉がかわく)、微熱
- 気持ちが高ぶることによるイライラや落ちつかない状態、疲れやすさからくる集中力の低下
- 脱毛、色素沈着(黒ずみや白斑)、爪の異常(先端がギザギザ、反返る)
- 月経不順・無月経













