鑑別診断法
甲状腺の病気は一般的にはあまり知られていない病気なので、どういった検査をするのか不安な方もいらっしゃると思います。
そこで、ここでは病院での受診、検査方法などを簡単にご紹介します。
問診・触診
問診
問診では甲状腺の病気特有の症状があるかどうか、いつごろからはじまったかなどを質問されます。気になる症状がある場合は、医師に必ず伝えるようにしましょう。(症状についてはこちらの病気の症状を参照してください)
また、ご家族に甲状腺の病気を患った方がいらっしゃる場合も必ず伝えるようにしましょう。
ほかには、生活習慣やアレルギーについて質問されます。
触診
甲状腺は皮膚のうえから触ってわかりやすい部分なので、念入りに触診が行われます。
はれやしこりがあるかどうかといったところをみていきます。リラックスして臨んで下さい。
ホルモン検査
甲状腺の病気は甲状腺ホルモンの異常によって起こる場合がほとんどですので、このホルモン検査が最も簡単で確実に検査する方法といえます。
ホルモン検査では血液を採取し、血液中の甲状腺ホルモンの濃度を検査します。そのうえでホルモン量が異常値かどうかみていきます。
ここで異常がでれば、甲状腺の病気と診断できるわけです。
抗体検査
甲状腺の病気の代表格といえるバセドウ病や橋本病は、免疫の勘違いによって自分の体を攻撃する抗体がつくられてしまうことにより発生します。
そこで、血液中の抗体を調べて病気の診断を確実にすることがあります。
これもホルモン検査と同じく血液を採取して診断します。
甲状腺腫瘍の組織検査
甲状腺腫瘍の検査はまず触診か超音波検査などで、その腫瘍が良性か悪性かをみます。
そのうえで詳しい組織検査を行い、細胞を詳しく見ていきます。
穿刺吸引細胞診
注射針より細い針を腫瘍に刺し、注射器で細胞を吸引します。とった細胞を顕微鏡で見て腫瘍が良性か悪性かを判断します。
吸引時間は1~2分程度で、痛みはほとんどありません。その日のうちに帰宅できる簡単な診断方法です。
腫瘍マーカー検査
穿刺吸引細胞診がむずかしい場合には、腫瘍マーカー検査を行います。腫瘍マーカーとは、
体のどこかに腫瘍ができると、血液中や排泄物中にあらわれる特別な物質のことです。その物質を検出するのが腫瘍マーカー検査で、腫瘍の詳しい状態を判断する手がかりになります。
ちなみに、甲状腺腫瘍の腫瘍マーカーは、サイコログロブリンというタンパック質です。
画像検査
超音波検査やシンチグラム写真検査といった甲状腺検査の場合は診断のうえでかかせないといわれている画像検査をご紹介します。
超音波(エコー)検査
超音波検査では、超音波をあてるだけでかなり詳しく診断することが可能です。
腫瘍の内部構造までわかるので良性か悪性かなどといったことがわかります。
検査時間は10分~20分程度で、安全、何回でも受けることができます。
シンチグラム検査
131Iといわれる放射性ヨードを飲んで、シンチカメラといわれる特殊なカメラで画像として腫瘍を検出する検査です。
最近は超音波検査の発達で行われるなくなってきていますが、病気によっては必要な検査です。




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